はじめに
賃貸マンションの極小スペースで窓際菜園を始めて2か月目になりました。室内の窓際で種から育てた野菜たちはゆっくり成長中。種から芽が出て葉っぱが出て、暖かくなってきた5月中旬にようやく屋外のベランダにお引越しをしたところです。
今回は、なぜ私が水耕栽培で野菜作りを始めようと思ったのか?そのワケを、前提条件なども含めてご説明したいと思います。
お庭はないけど家庭菜園を始めてみたい方や、種は買ったけどなかなか次のステップに進めないという方、そもそも自分で野菜を育てるってどうなの?と思っている方にも参考になれば幸いです♪
わが家の家庭菜園スペースについて
まず前提として、これをお伝えします。
そもそも私が住んでいるのは札幌市のとある賃貸マンションの4階。南向きで日当たりは比較的良いですが、ベランダは奥行きが70センチというかなりの狭さ。洗濯干しもままなりません(結果年中部屋干し)。そして札幌という土地柄、12月~3月までは極寒豪雪のため屋外での野菜作りは困難になります。
南側の窓は腰高窓で、床から60センチ位までは壁なので、日当たりを確保するためには植物を何かに乗せて高さを出す必要があります。(高さを出すためのDIYで棚作りの様子も、ひとつ前のブログ記事に載せましたのでよかったら読んでください★)窓は北海道ならではの二重サッシ。断熱性は高いけれど、植物に必要な光の量も減るのではないかという懸念もあります。(光量など測ってはいないのであくまでも推測です)
また、わが家にとって懸念事案がもう一つ。それは期限付きの栽培になってしまうということ。現在夫が道外に単身赴任中というわが家。息子の学校の関係で母子3人で札幌に残りましたが、今後数年以内に引っ越しをする可能性は大。いつでも大移動ができるように、なるべく身軽に生活していたいという断捨離モードなのです。
「窓際菜園」のはじまり
このような条件の下、それでもやっぱり野菜を作りたいと思った理由はずばり、極力お金をかけずに野菜と趣味を手に入れたい!と思ったからです。
毎日作るご飯やお弁当など、野菜は生活の必需品。でも最近の物価高に加えて、単身赴任や教育費など、出費はかさむ一方。お弁当のミニトマトや少しだけ使う大葉やパセリをわざわざ買わずに庭から摘んでくる…そんな生活憧れますよね。しかも外出せずに家の中で楽しめるインドアで低コストな趣味にもピッタリ。季節は春、始めるなら今しかない!趣味と実用を兼ねて、とはまさにこのこと。
家庭菜園というと、土を使う栽培方法の方がメジャーではあります。でも土は運搬や保管場所、虫発生のリスクや処分の手間なども考えるとかなりハードルが高く、一歩を踏み出す勇気が出せずにいました。それなら土を使わない方法はないか、ネットの記事やYouTubeを見漁ったところ、土を使わない水耕栽培なら準備もお手入れも片付けも簡単で、安価な材料でもそれなりに収穫ができる!という情報を得て、水を得た魚のような気持ちで水耕栽培に飛びつきました。
かくして、私の野菜作りがスタートしました。日当たりのいい窓辺での水耕栽培です。屋内外どちらにしても舞台は窓際なので、私はわが家の家庭菜園のことを愛着も込めて「窓際菜園」と呼ぶことにしました。
「窓際菜園」実際やってみてどうなの?
この2ヶ月間、種まきや間引き、水やりや肥料やり、移植などをしつつ、観察するという地味な作業を毎日続けてきました。
窓際菜園をやってみて感じていることは、とにかく植物を育てるって楽しいということです!
小さな種から芽が出て、葉っぱが出て、根っこが伸びてきたのを見た時などは、可愛くて嬉しくて、その生命力に感動します。逆に全然芽が出なかったり、途中で元気をなくしてしまう子を見ると、難しさも感じます。でもやはり日々少しずつ変化する植物を見るのはとても楽しく、物言わぬ植物に声をかけるのは今や当たり前になり、間引きのたびに心が痛んだり、強風で倒れはしないかと気が気でない親ばかな自分も発見しました。
農家さんが植物にクラシックを聞かせたりする気持ちも今ならわかる気がします。大切に育てた農作物を野生の動物に食い荒らされたり、ましてや心ない窃盗被害にあった生産者さんの心境など想像するだけで胸が痛みます。
ただ自宅で簡単に野菜が採れればラッキーと思っていた私でしたが、植物を育てることは生き物を育てることなんだなと改めて感じる今日この頃です。
まとめ
すでに一度目の収穫に至った植物もありますが、まだまだ家庭菜園と呼べるレベルではありません。
それでも毎日見ていて飽きないし、水やりや間引き、成長や気候に合わせたメンテナンスなど、お世話の内容には事欠きません。毎朝起きるたびに成長の様子が気になり、少しの変化にも気付ける程の観察力も身につきました。気温や風の強さも今まで以上に気にするようになりました。
気づいているでしょうか?収穫量では元を取ったとはいい難い今の段階でも、お金のかからない趣味として、窓際菜園は立派に機能しているのです!ある意味これだけでも半分は成功と言えるかもしれません。もちろん、いずれはお店で買わなくて済むくらいの収穫量を本気で期待して育てていますが、それはもう少し先のお話になりそうです。
次の記事では、実際に育て始めた4種類の野菜それぞれの栽培方法、成長記録などを紹介していきます。窓際菜園の楽しさをシェアできたら幸いです。
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