100円ショップの材料だけで作る!簡単すのこラック(材料準備~組み立てまで)
こんにちは。ワクワクしながらコツコツすすもう!半径2mの幸せを見つけて人生を楽しみたい、ちいかじちーさんです。
今年の春から、念願の家庭菜園を始めました!と言っても広い庭も畑もない我が家。賃貸マンションの狭いベランダと日当たりが微妙な窓辺で、種から育てるこじんまりとした水耕栽培(通称:窓際菜園)を始めました。作るのは、大葉、ミニトマト、ベビーリーフ、パセリ。どれも初心者にも簡単に栽培できそうで、買わなくて済むなら嬉しい野菜たちです。
窓際菜園を始める第一歩として、植物たちを置く場所が絶対に必要です。お金をかけずに、DIY初心者の私にもできそうな棚はないかと調べて行き着いたのが、100円ショップの材料だけで作る、簡単すのこラックでした。釘やねじ、のこぎりやドリルやとんかちは使いません。簡単に作れて、ちゃんと使える棚ができました♪
この記事では、すのこラック作りの手順や、工夫したこと、苦労したことなど初心者の私が実際に作ってわかったことをシェアします。また、使用した材料やかかった費用、メリット・デメリットなどもまとめました。
費用をかけずに手ごろな棚を作りたい、自分好みのオリジナルな棚を作りたい、工具はないけどDIYをしてみたい!そんな方の参考になれば嬉しいです(^^)
棚が必要だった理由
ついに始める決心をした窓際菜園。野菜の水耕栽培をするにはどうしても日当たりのあるスペースが必要です。
栽培スペースとして考えている場所はリビング南の窓辺。そして外のベランダ。
リビング南の窓は、床から約60センチの高さにある腰高窓。ここに低い高さの植物を床置きすると全て日陰になってしまいます。日当たりを確保するには最低でも床から50~60センチくらいの高さに植物を置きたい。そこで何かしらの棚が必要だということになりました。
唯一の日当たりスペース。この暖房器具の横で野菜を作りたい!
棚に求める条件
- 植物が置けるだけのスペースが確保できること
- あまり大きな棚は置きたくない
- 軽さと丈夫さとのバランスが必要
- リビングにも馴染む見た目
- 後々ベランダに移しても使用したい
- なるべく費用はかけたくない
- 処分する際も手間のかからないもの
- のこぎりやドリルなどの工具が不要なもの
- 制作時間がかからないもの(1日程度)
以上の条件を踏まえて、SNSなどの情報も参考に、コストを抑えられそうな100円ショップの商品を使用してすのこラックをDIYすることに決めました。
こんな棚を作っていきます(試作段階の写真)
①材料準備
棚作りのために以下のものを準備しました。(購入品には値段を記載)
- ワイヤーネット 62センチ×19センチ黒 3枚(DAISO)@110×3=330円
- ワイヤーネット 40センチ×40センチ黒 2枚(DAISO)@110×2=220円
- すのこ 45センチ×18センチ 5枚(Seria)@110×5=550円
- ワイヤーネット用L字スタンド2個入り(DAISO)
- 結束バンド 1袋(DAISO)@110×1=110円
- 水性ニス チーク 1本(DAISO)@110×1=110円
- 塗料を入れる器 (ホームカラーリング用のシリコンカップで代用)
- マイクロファイバークロス(使用後捨ててもいいクロス)
- 養生用のシート・テープ類(レジャーシート・ビニール袋などで代用 )
- 使い捨ての紙皿(汚れたものの一時置き場)
- 使い捨てニトリル手袋
- ニッパー(結束バンドのカット用)
ワイヤーネットはDAISO、すのこはSeriaというのがミソ。DAISOのすのこはサイズが合いませんでした。
全て100円ショップで購入してきたものです。釘やねじは使わず結束バンドのみで固定していきます。
②塗装
組み立て前にすのこを塗装します。すのこに塗装は必要なのか?という疑問が湧きそうですが、結論として「今回は必要」でした。
塗装の目的は、防水性を高めるためと、インテリアに馴染ませるために色をつけること。今回はDAISOの水性ニス(色:チーク)を塗ることにしました。
室内で小物などを置くといった用途なら、すのこは白木のままで使用しても差し支えないかもしれません。でも今回は植物を育てる場所なので、水やりなどでどうしても水濡れは避けられません。しかも将来的に屋外に置く可能性も考えると、より厳しい環境が見込まれます。
水濡れや湿気でカビが生えたり腐食するのを少しでも遅らせて、ラック自体の寿命を延ばすために、面倒でも防水性を高めるニスや塗料は塗った方が安心かと思います(^^)
マイクロファイバークロス作戦!刷毛より簡単
ここで登場するのがマイクロファイバークロス(いわゆる速乾性の雑巾)です。仰々しくマイクロファイバークロス作戦と書きましたが、実は偶然の産物です。
刷毛が自宅にあると思って購入せず、いざ塗装しようと思ったら刷毛がない!どうしよう!布?スポンジ?と思ったときに、掃除用に何枚かストックしてあるマイクロファイバークロスを思いつきました。
でも、これが思いのほか大当たり。マイクロファイバーの吸水性と速乾性のおかげで、塗料の伸びがよく、まるで雑巾がけをするような感覚で、広い面も細かい箇所も手の感触を頼りに思いのままに塗ることができました。
塗装の手順
- 塗る場所と乾燥場所に新聞紙やビニール袋等で養生をする。
- 使い捨ての手袋をつけてから、器に塗料を適量入れる
- マイクロファイバークロスを手のひら大にたたみ、たたんだクロスの一部に塗料を含ませる(染み込ませる範囲は直径5~6センチ程度)
- 塗料のついた面をすのこにあて、雑巾がけの要領で塗り延ばす
- 塗料が伸びなくなったらその都度クロスに塗料を含ませる
- 側面や裏、隙間なども指先にクロスを巻きつけるなどして塗る
- 全体を塗ったら一度乾かし、2度塗りして乾燥させれば完成
ゴミ袋と新聞紙で養生した様子
乾燥と言ってもクロスを使って薄く塗るので、4月上旬気温18度の室内でも30分~1時間程度で乾きました。ニスも1本(2度塗りで1㎡相当と記載)で十分足りる量でした。
所要時間は5枚全部塗って、養生、2度塗り、乾燥、片付けまでで1時間半程度。始めてしまえばあっという間という印象です。
2度塗り直後。開始からここまで1時間ちょっとでした
③組み立て
すのこの塗装ができたら、いよいよ棚の組み立てです。ワイヤーネットにすのこをはめて、結束バンドで固定していく。そんなざっくりとしたイメージで開始しました。
なかなか手強い結束バンド
簡単にできると思っていた組み立て作業は、結束バンドの扱いに慣れずなかなか手強い感じでした。結束バンドをきつく締めすぎるとワイヤーがたわんでしまったり、すのこの位置を変えるたびにいちいちニッパーでカットする必要があったり…
また、購入したものの結局使えなかったワイヤーネット用のスタンド部品もありました(涙)
結局使えなかったL字スタンド。厚みが邪魔をしてすのこが入らず使用を断念
背面のワイヤーネットは思い付きで購入したものでしたが、強度を増すためにはマストで必要なものでした。すのこと側面のワイヤーネットだけではグラグラでとても安心して植物など置けません。ただ、3面のワイヤーネットとすのこの組み合わせは微妙な間隔の差があり、これまた結束バンドの締め方に苦戦しました。
テーブルの上にヨガマットを敷いて組み立て作業
発見!結束バンド使用時のポイント
- 特に強度の必要な部分の結束には、2本の結束バンドをクロスさせて固定する→3枚以上のワイヤーネットを固定する際など
- 初めは仮止めとしてゆるく結束しておき、すのこの位置をきちんと決めてから最後にきつく締める→最初からきつくするとすのこの位置を1段変えるだけでもカットが必要になってしまう
- やり直しでカットするときは、ハサミよりも先の細いニッパーなどの方が便利→先端が幅広のはさみは細かい作業には不向き
先の細いニッパー。こちらを使用しました
棚板の位置も考えるほどに難しく、どこに何を置くかを考えてすのこの位置を調整し、何度も結束バンドを締めてはカットを繰り返しました。そして試行錯誤の末、まずまず納得の棚ができました。
作り始めて4時間半で何とか完成。出来上がったころにはすっかり夜でした
最後に結束バンドの締め忘れ、棚のゆるみがないかチェックして完成です。
ワイヤーネットの格子幅とすのこ幅の関係で、上から見ると若干くの字になってしまいました。でもきちんと結束バンドを締めたおかげで、ぐらつきも少なく小さな家庭菜園スペースとしては上々の出来です(自画自賛)。
100均の材料と家にあった道具を使用して、かかった材料費は1320円。製作時間は約6時間(塗装1時間半、組み立て4時間半。買い物時間は含めず)でした。
まとめ
いかがでしたか?今回、100均の材料を使った簡単すのこラックを制作してみました。
つくってみると、大変かと思っていた塗装は意外と簡単で、楽勝と思っていた組み立て作業が実は大変でした。また、必要だと思った部品が使えず、逆にたまたま買ったものがマストの材料だったり、やってみないとわからないことが数多くありました。この経験から必要と不必要なものをリストにまとめます。(但し、サイズは作りたい棚のサイズによるので必ずしもこのサイズとは限りません。)
所要時間や費用、おすすめポイントと今回使用した商品リスト、すのこラックのメリット・デメリットも最後に記載しましたので参考になれば嬉しいです。
すのこラック作りに必要だったもの
- ワイヤーネット側面用 62センチ×19センチ黒(DAISO)3枚 ※必要な高さのものを
- ワイヤーネット背面用 40センチ×40センチ黒(DAISO)2枚 ※強度をもたせるにはマスト
- すのこ 45センチ×18センチ(Seria)5枚 ※DAISOのすのこは幅が違うためSeriaがおすすめ
- 結束バンド 1袋 ※一度締めると緩まないという点でマスト
- 水性ニス 1本 ※水濡れしない環境なら不要かも
- 塗料を入れる器 1個 ※できれば底が広めで安定するもの
- マイクロファイバークロス 1枚(または刷毛) ※マイクロファイバークロスおすすめ
- 使い捨てニトリル手袋(塗装用)1双
- 養生用のシート・テープ類 適宜
- 先の細いニッパー(結束バンドのカット用)1個 ※結束バンドは意外と固い
汚れたものの一時置き用の紙皿はあってもなくても良かった。
すのこラック作りに不要だったもの
- ワイヤーネット用L字スタンド2個入り(DAISO)
このスタンドはワイヤーネット自体を1枚で自立させるためのもので、今回のようなすのこラックには不向きでした。これを使うと逆に棚が宙に浮いて安定感がなくなる感じもありました。
所要時間とかかった金額
今回のすのこラック作りにかかった時間は1人で作業して約6時間。かかった費用は1330円でした。
塗装は準備から2度塗り、乾燥、片付けまでで約1時間半。組み立ては途中で何度もやり直しをしたため、4時間半ほどかかりました。
塗装は、マイクロファイバークロスを使ったので薄く塗れて乾きも早かったことと、養生も最小限にしたこと、使用した道具も洗ったりせず捨てるだけだったのが、時短のポイントだったと思います。
組み立ては、結束バンドの扱いに慣れている人や、棚の作りがもっとシンプルだったり、2人で作業したりすると2時間もかからずできるんじゃないかと思いました。
費用は、100円ショップの材料を必要最低限だけ購入したので、安く抑えられたと思います。塗装専用の刷毛やバケツなどは無くても全く問題ありませんでした。
今回購入した商品一覧(品番のわかるもの)
以下に、今回購入した商品番号を記載します。買ったものの使えなかった商品は紛らわしいので掲載しません。また、自宅に合った私物(マイクロファイバークロスなど)も品番不明の為割愛します。
使用してみてのメリットとデメリット
最後に、実際に使ってみてのすのこラックのメリットとデメリットをお話しします。
メリット
- コストをかけずに棚が手に入る。材料費1320円!
- 思い立ったらすぐできる。買い物半日+制作6時間
- アイディア次第で色や形は無限大
- DIYをしている時間がとにかく楽しい。無になれる
- 使わなくなったら分解すればコンパクトになる。家庭ごみで処分可能
- 軽くて制作や持ち運びが楽にできる。女性一人でも簡単!
- 工具不要で初心者でも作りやすい。ニッパーだけあると便利
デメリット
- 見た目のチープさは否めない
- 重いものは乗せられない。すのこの耐荷重3キロ
- DAISOとSeriaをハシゴしないと材料が揃わない。
- 結束バンドの強度に若干不安が残る。紫外線による劣化など
- 安定感に若干不安が残る。床の傾き、風に弱い?
メリットもデメリットもあるすのこラック。でも今回は家庭菜園用の棚として必要十分の機能と見た目が得られたので、私にとってはメリットの方が大きかったと思います。実際に使用してみての感想は、後日追記したいと思います。
すのこラックの可能性は無限大。100人いれば100通りの使い方があるはずです。好みの色や形をイメージして、頭と手先をフル稼働して没頭する時間も楽しく、出来上がった時の達成感も半端ない!安くて可愛い棚作りを検討している方の参考になりましたら幸いです。
また、もし興味があればリアルな窓際菜園の様子も載せていきますので、ぜひのぞいてみてください。同じような家庭菜園をしている方のお話も是非聞いてみたいです。お気軽にコメントください♪
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